上海でドキドキ不妊治療日記

中国上海、駐妻のリアルな不妊治療ダイアリー

ドッキドキの採卵日

採卵日の当日は

夫婦一緒に7時45分までに

病院に到着するようにとのことでした。

 

この日

採卵をする人は10人位。

 

順番に夫婦認証を済ませ、

手術室があるエリアに全員が案内されました。

 

夫たちは手術室のエリア前の待合室に、

妻たちはベッドの並んだ部屋へと

案内されました。

 

通された部屋で手術着を着ると、

採卵後の注意書きを渡されて

しばらく待つように言われました。

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採卵後の注意事項

手術着を着ると不思議と

手術を受け入れることができました。

あとから考えたら

ただの開き直りだったと思います…

 

さて、

TOWAKOでの採卵は無麻酔採卵で

以下のように膣から卵巣に針を刺して 

卵胞液ごと卵を取っていきます。

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採卵の方法

無麻酔で針を刺す

ってところが怖いですよね…

 

だいたいのグループにまとめられ、

手術室に来るように言われたので

いよいよか!と思いましたが、

一人ずつ豪快に消毒されただけでした…

 

採卵に呼ばれるのを待っている間、

隣のベッドの中国人女性が

話かけてくれました。

 

前にも採卵したことはあるの?

私は三回目、卵があまり取れなくて。

採卵はそんなに痛くないから大丈夫よ。

 

そうか、大丈夫なのか。

だいぶ気持ちが楽になった。

ありがとう。

 

その間、3人が採卵に呼ばれ、

私もトイレに行くように言われました。

 

いよいよか…

すると採卵を終えた若い女性が

引くぐらい大泣きで戻ってきました。

 

えぇ…そんなにぃ?

これから採卵する人ばかりなのに。

そんな状態の人を戻しちゃう?!

 

私の不安な表情を見た隣の女性が

あの子は卵もいっぱい取れたみたいだし、

消毒の時もすごーく痛いって言ってた。

 

あなたは痛くなかったでしょう?

だから大丈夫だよ。

と励ましてくれました。

 

彼女がそう声をかけてくれなかったら

不安で泣いていたかもしれないので、

彼女の気遣いは本当に有難かったです。

 

 10時半を回ったころ。

いよいよ私の番がやってきました。

 

手術台の上にのると足を固定され…

 

これから始めますよ。

 

リラックスしてください。

 

はい、針を刺します。

 

あぁー あ??痛くない。

 

いつ来るかわからない痛みに備え、

モニターをみながら

大丈夫大丈夫と

口に出して言っていました。

 

左終わりました。次右いきますよ。

 

右側はエコー検査の時も

生理の時も痛むので、

少し緊張しました。

 

卵巣に針が刺さるのを

モニターで見ていて

 

針が刺さると同時に

重めの痛みがありましたが、

我慢できる痛みでした。

 

右側での採卵は卵胞も多かったので

時間がかかりましたが、

トータルで10分もかからないくらいで

採卵は無事に終了しました。

 

手術が終わった後も

まったく痛みはありませんでした。

 

15分ほどベッドで休むように言われ

その後、外に出て夫と合流し

労をねぎらわれました。

夫の顔を見たらホッとして

どっど疲れがでました。

 

手術は終わってみると

拷問のような痛みを想像していたので

若干拍子抜けしたくらいでした。

私にとっては毎月の生理の方が

よっぽどつらい。

 

こうして採卵手術という大きな関門を

無事に突破したのであります。

 

続く…

 

 

D12 採卵日前日の任務

昨晩、恐怖の注射を終えて、

すっきりした気持ちで

血液検査のために病院へ向かいました。

 

今日の血液検査の支払いは

前日に終えているので

血液検査の場所で声をかけて

採血だけで終わりとのことでした。

 

タクシーの運転手さんには

病院の前で待ってもらい、

病院滞在時間は5分ほどで家に帰りました。

 

そして採卵前の最終任務、

座薬です。

下記の通り3回とのことでした。

 

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使うのは子供の頃以来なので

正直自分で入れるのは初めてだったので、

ネットで調べることにしました。

 

油を先端に塗ると

きちんと入れられるとのことだったので

 

その通りにやると、

本当にすんなり入りました。

(ちなみにオリーブオイルを使いました)

ノーストレス!!!

これはおすすめです!

 

排卵を前日に控えて不安なので、

この日は検索魔になりました。

 

TOWAKOでは

加藤レディースクリニック同様、

体に負担のない無麻酔での採卵を実施しています。

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採卵の方法が病院の壁に掲載してあります


検索をすると

拷問のよう…だとか、そうでもないとか。

人によって感じ方はまちまち。

 

自分が特別痛かったら、どうしよう…

と不安は募るばかりで、

寝不足のまま採卵日の当日を

迎えることになるのでした。

 

 

D11 採卵日決定と恐怖の自己注射

昨日と同様に

卵胞の大きさとホルモン値の確認です。

 

今日も8時に病院へ

いつものように

血液検査、エコー検査を終えて、

今日は1時間半で名前を呼ばれました。

最速!!!

 

大きい卵胞は17㎜。

20㎜にならないと採卵日は決定しないと

勝手に思っていたのですが、

 

先生からは

プロゲステロン(PROG)の数値が

もうすぐ排卵する数値なので

 明後日に採卵しましょう!

と言われました。

 

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もう!?

明日の再診代がかからなくて助かるけど、

思ったよりも早い!!

 

今晩22:15に必ず注射してください。

それから明日は指定の時間に

座薬をいれてください。

明日の朝9時までに血液検査を受けに

病院に来てください。

とのことでした。

 

診察室を出ようとした時、

自己注射と病院で打つのとどちらにしますか?

と言われ、

同じ日にまた病院に来るのはつらいので、

自己注射を選びました。

 

家に帰って調べると

注射は排卵を刺激する薬、

座薬は排卵を抑える薬だということがわかりました。

 

※トリプトレリン(注射液)

複数卵胞発育のための卵胞刺激

(画像取り忘れたので動画から)

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トリプトレリン

 

※ジクロフェナクナトリウム坐剤

排卵を抑える薬

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ジクロフェナクナトリウム坐剤


さて、夜の自己注射ですが、

私はピアスの穴も自分で空けられない

チキンなので

帰宅してから、自己注射にしたことを

激しく後悔しました。

 

先生から注射方法の動画が

送られてきたので、

何度も何度も見て、

模擬練習をしました。

 

 いざ、注射を打つ時刻になると

 

やっぱり怖い…

やるしかないのだけど…怖い。

 

ダメ元で夫に頼んでみると

以外にもすんなり承諾してくれました。

 

ありがたい!!

針が刺さる瞬間を見ないですむ!

動画を再度確認し、いざ!!注射!!

 

痛い…

刺されたときも、液体を入れてる間も

ずっと痛い…

 

痛くなく注射できる看護婦さん、

なんて偉大なんだ。

HMG注射を打ってくれた

看護婦さんに今すぐ

あなたは素晴らしい!!

と言いたい気持ちになりました。

 

ひとまず

採卵に向けての

壁を突破しました!

 

今日の費用(元で表示)

四項目血液検査         320

子宮エコー                100

再診料                       200

座薬                               7.8

塩化ナトリウム注射    11.4

トリプトレリン注射  126.8

翌日分の血液検査      320

膣洗浄代       100

採卵代                      3000

採卵針                        550

                       合計   4736

 

 

D10 再診 卵胞チェック

排卵が起こる前の時期は、

いつ排卵が起こるかわからないので

今日も8時に病院へ。

 

卵胞が順調に育ってますように。

そんな気持ちで再診に向かいました。

 

この日は週末のため、

夫にもついてきてもらいました。

 

いつものように

血液検査とエコー検査です。

この日は一番大きい卵胞で15㎜。

 

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ネットなどで調べてたりして、

20㎜くらいで採卵というイメージなので

採卵まではもう少しかかりそうだな。

と思いました。

 

この日は問診まで3時間。

幸い夫もいて、おやつ持参だったので

時間を潰せたのでまだよかったです。

 

いつものように血液検査の結果を

写真にとります。

採卵の日はまだ決まらないので、

今日はここでHMG注射を打って

明日の予約をとって帰ってくださいね。

とのことでした。

 

問診はあっという間です。

今回は精液検査の結果の資料が

欲しいと前日に連絡していたので、

その資料をもらえたので

少しだけ来た甲斐があったと感じましたが。

 

今日の卵胞が15㎜なら明日は16㎜?だろうから

採卵までまだまだ通うことになりそうだなぁ…

 

採卵日が決まるまでの

先のわからない淡々とした通院てのは

しんどいなぁと感じました…

 

この日の費用(元での表示です)

四項目血液検査 320

子宮エコー      100

分泌物検査             20

再診料        200

HMG注射(2瓶)        54.2

注射代                   100

      合計       794.2

 

 

HMG注射を打つ

次回の診察までに

HMG注射を2回打つという任務があります。

 

前回の診察時に

注射の種類と使用量が書かれた

紙をもらいました。

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肌注が筋肉注射という意味です

筋肉注射の場所に〇で囲ってあります…。

筋肉注射かぁ…

痛いって聞くけど大丈夫かな…

 

インフルエンザの予防注射も

(皮下注射ですが)

痛みが強くて

お医者さんを引っぱたきたくなるので、

とても不安でした。

 

不安を抱いたまま、

華山路のTOWAKOに向かいました。

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11時に病院についた時は

思ったよりも待合いに人がいたので

待つようかと思いましたが、

すぐに名前を呼ばれました。

 

看護婦さんに

お尻に注射するので、

ズボンと下着を下ろして

うつ伏せに寝ていてください。

と言われました。

 

半ケツのまま5分くらい待たされ、

いよいよ注射です。

 

お尻に針が刺さった感覚はありましたが、

看護婦さんの腕がいいのか

血液検査で注射するのと

変わらない痛みでした。

 

これなら次回も余裕で注射できる!

楽勝じゃん!!

受付から会計まで15分ほど。

すこぶる機嫌よく、この日は家に帰ったのでした。

 

华山路TOWAKOでの注射代
一回目注射代 100
二回目注射代 100
    合計  200

 

 

 

 

D3 治療が始まる日

生理三日目。

本格的な治療開始の日です。

 

診察券を出し、待合室で待機。

今日もたくさんの人がいました。

 

するとすぐに名前を呼ばれた??

名前を間違われ、少し不安を覚える…

確認、そして強めに訂正。

 

受付けから10分。

子宮エコー検査に呼ばれました。

エコー検査は検査する人が何人か呼ばれ、

検査室の前に呼ばれた患者が並ぶといったシステムです。

 名前を呼ばれると我先にといっせいに並び出す、

というシステムでかなりびっくしりしました。

 

初診検査の時の女性でなく、

担当の先生が検査をしれくれることに

とても安心しました。

 

下着を脱ぐように促されることはなく、

その場の雰囲気で下着を脱ぎ、検査台へ。

 

日本では、いちいち促されますが、

ここでは言われなくても自主的に行動してなんぼだし、

いちいち確認しなくて済むのは

無駄がなくていいなと思いました。

 

生理3日目の時点の子宮の測定と、

卵胞が何個あるかを調べるようでした。

 

卵胞は大きいもので、5.8㎜。

右の卵胞の数が多いようで

検査中に先生が、

れんこんさんみたいですね。

と言い、診察に来てから

初めて和むことができました。

 

エコー検査を終えると、

すぐに血液検査に呼ばれました。

今日もここから2時間か…。

念のため、受付に聞きに行くと、

やはり2時間だと言われました。

 

混雑していたからか、

2時間半後に診察室に呼ばれました。

 

まず検査結果を写メするよう促され、

今回から排卵に向けて、

薬の服用と次回の診察までに

2回注射を打ってください。

と言われました。

 

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下の図は子宮の大きさと卵胞の数です。

飲み薬はクロミフェン、注射はHMG注射です。

 

※クロミフェン

排卵誘発剤。卵胞から出ている卵胞ホルモンの働きを抑え、

卵胞刺激ホルモン(FSH)の量を増やし、排卵を促す働きがある

 

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クロミフェン錠

※HMG注射

排卵誘発剤。卵胞刺激ホルモンのこと

 

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HMG注射液

次回の診察は生理から10日後とのことでした。

 

診察はあっという間に終わります。

先生がとても忙しそうで、

質問を躊躇ってしまいます。

ただ、聞いたことには答えてくれます。

(言語の問題で、噛み合わない時もありますが…)

 

事前に聞きたいことはメモをして伝えると、

とてもスムーズだと感じました。

 

質問の際、私はこれまで気になっていた

wechatでのやりとりについて質問しました。

 

診察以外や就業時間外に

連絡をとるのは気が引けますよね。

 

wechatでの連絡はいつしても大丈夫ですか?

お休みの時に連絡してしまうと、迷惑だと思うので。

 

と伝えると、

 

お休みはありませんから、

いつ連絡してもらっても大丈夫ですよ。

返事があった後の「ありがとうございます。」

は言わなくていいです。

携帯が鳴れば、見なくてはいけなくなりますからね。

 

と答えてくれて、だいぶ気持ちが楽になりました。

 

基本的に細かい説明はないので、

日本の治療を経験された方は

不安を感じることもあると思います。

 

質問すれば、基本的に答えてくれますし、

ネットである程度調べることもできるので

その点は問題ないと思います。

 

私は提携病院である

加藤レディースクリニックのサイトと

本を参考にしていました。

 

加藤レディスクリニック:不妊治療/体外受精

 

今日から本格的な治療が始まったので、

実際の費用を記載します。

 

今日の費用(中国元での表記)

生理3日目の血液検査 580元

子宮エコー検査    100元

再診料        200元

クロミフェン(10粒) 28.7元

HMG注射(4瓶)             108.4元

        合計1017.1元

 

 

初診と検査の日

卵管造影検査の結果、

特に異常はないことがわかりました。

 

卵管造影検査後は妊娠の可能性があがる

(造影剤が卵管を通る時に広げてくれる)

と聞いていたので、

 

本格的な治療を受ける前に

4カ月ほど自然妊娠を試みましたが、

やはり妊娠する気配はまるでなく…

診察と検査を受けることにしました。

 

予約を入れると担当の先生から

電話がありました。

 

当日スムーズに問診が出来るように

wechatで添付されてきた問診表に記入して、

検査済の資料も一緒に

返信するように言われました。

(予約日はTOWAKOでのイベント期間で、

患者の数が多かったためだと思います。)

 

手元にある検査結果はすべて送りました。

(血液型は献血手帳の写メを送りました、

これも資料として採用してくれました。)


問診表はすべて中国語です。

漢字がわかれば記入できるレベルなので、

特に問題はなかったです。

 

何かあればwechatで先生に直接聞けて、

すぐに対応してくれるので、

この点は中国で治療をするメリットだなと感じました。

 

初診日当日。

予約した10時ちょうどに夫と二人で病院に行きました。

週末でイベント期間ということもあり、

院内にはたくさんの夫婦がいました。

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 受付で夫婦の名前を書いた後

すぐに私だけが血圧と体温を測り、

その後、血液検査に呼ばれました。

 

 血液検査の窓口には中国語で、

 

「血液検査の結果まで2時間かかります。

 しばらくお待ちください。」

 

と書いてあったので、

長丁場になることを覚悟しました。

 

血液検査の結果を待っている間に、

子宮エコーの検査に案内されました。

 

エコー室にはおそろしく姿勢の悪い若い女性がいて、

下に着ているものを全て脱いで、

検査台に横になるように言われました。

 

 カーテンが開けっ放しの明るい部屋で下着を脱ぐよう言われ、

その恰好で台に上る一連の流れを見られながらなので、

ちょっと笑えました。

 

私が血液検査、子宮エコー検査をしている間に、

夫も血液検査、精液検査を終えたようでした。

さらに今日は夫婦認証も一緒に済ませました。

 

※夫婦認証

本人確認および、

夫婦が実際に婚姻関係にあるかの確認

 

夫婦のパスポート、戸籍謄本

指紋、夫婦の顔を写真に取られ、

必要な書類にサインをして、無事に済ませることができました。

 

そしてそこから1時間半ほどで診察室に呼ばれました。

血液検査の結果を写メするよう促され、

特に問題ないですね。と言われ、

次回、生理の3日後に来てくださいね。

と言われました。

 

質問はありますか?と言われましたが、

先生がとても忙しそうに見えたので、

何かあればwechatで聞くことにしよう。と

この日は帰りました。

 

朝9時に家を出て、

自宅に帰り着いたのは13時過ぎでした。

初診の緊張もあって、

この日は夫婦ともにぐったりでした。

 

いよいよ、次回の生理から本格的な治療開始です!!